3/3、子どもたちと大事なことを話し合いたい、年中そらぐみと、年長たいようぐみが部屋に集まりました。
「だれのこどももころさせない」の絵本で始まりましたが、読んだあと、「ニュースで朝、爆弾の音で目が覚めた。急いで逃げました、って話を見たんよ」と切り出すと、「ロシアのこと!ウクライナのこと!」と前日クラスでも話していたたいようぐみから声があがりました。
「これは大事な話だな!」と感じた子どもの表情は真剣そのものでした。
爆弾がこわいから地下鉄で過ごしている子どもたちや、国から逃げる家族の写真を見たり、地球儀でウクライナや、ロシアの場所を見たり、戦争の経緯を話す中で、「仲良くみんなで働いてみんなで楽しく過ごすことはできんのんかね?」「人が死ぬけー命が壊れるけえ戦争いけん!」という声がある中、ロシアのほうに目を向け、「ロシアもかわいそうなんかも…」と両方の立場で考えを巡らす子どももいました。
原爆ドーム前で「STOP THE WAR」の呼びかけをした先生の話から、「どうやったら戦争やめてっって伝えられるかね?」と子どもたちにも問いかけてみました。すると、日本の大統領、ロシアの大統領にお話してもらう。東京まで行って東京の人に岸田さんどこにいるか知りませんか?って聞く」という意見や、「ロシアにいる日本人にやめてって言ってもらう」「クッキーあげるけえ、やめてください、って言う。(クッキー食べたらやさしい気持ちになるから)など、たくさんの思いが出てきました。
たくさんのアイデアの中で、たいようの女の子が、「ウクライナの人にお金をわけてあげたい。お金をみんなで集めたらお家を直したり、あったかいご飯が食べられるかも」と提案してくれました。「いい案だと思う!先生もお金を出したい。でも、一人じゃあんまり集まらんかも…」とそらの担任の先生が言うと、周りの先生たちが「私も出す!」「私も!!」とどんどんお金を出していく仕草をすると、「ぼくも!」「私も!」とこどもたちみんながお金を出す仕草をして、た~くさんお金が集まりました。
募金をつのるのに、手紙を書こう!絵で伝えよう!乳児さんにも呼び掛けてみんなで戦争やめてってホームページに写真を載せよう!」なんて話が広がりました。
「じゃあ、この案でいいかね??」と聞くと、大きな〇をして「オッケー!!」の子どもたち。
まずは、年長たいようさんがその午後にもう一度、話を振り返り、どんなふうに絵や字にかいたらいいかを考えました。
班ごとに話し合い、絵にしていくのも大変だったけど、1班1つの絵ができあがり、保育園の保護者のみんなに出す手紙の内容も決まりました。
次の日、園長先生に「募金を集めるので、手紙を出してください」とお願いしたたいようさん。さあ、募金を集める取り組みがまずはじまります。このそら、たいようの話し合いの様子も、全保護者に配布して、みんなで考え始めたところです。